これからの宮崎をリードする人材を育てるための人材育成プログラムである「ひなたMBA(みやざきビジネスアカデミー)」。経営幹部向けの講座をはじめ、社会人になったばかりの方でも受講できる講座まで、プログラムは多岐にわたります。そこで今回は、その中の一つである「経営実践ゼミ」について、宮崎大学の教授で「ひなたMBA」の講師も務める杉山智行さんにゼミの概要や魅力についてお話をお聞きしました。
——経営実践ゼミでどんなことを勉強するのか、概要について教えていただけますか?
杉山智行(以下、杉山):このゼミでは、名前の通り実践的に経営について勉強していきます。実際に、受講者のリアルな課題や悩みを持ってきていただき、講師と一緒に解決していくという伴走型のスタイルです。今の時代、ビジネスをどうポジティブに変革させていくかが重要だと思っています。そこで必要になるのが勉強した知識だけではなく、知識をビジネスに応用させて柔軟に対応する力です。そういった力を身に付けられる実践的なプログラムを用意しています。
——実際の課題が題材というのは受講者にとってありがたいですね。ちなみに、どういう方々に受講してほしいと考えていますか?
杉山:自分の会社をどうにかして変えたいという経営者の方や次の経営幹部になるような課長級以上の方々に受講していただくのが理想です。今持っているビジネスをプロの目を通して変革させていくという体験をしてもらう。それだけでも大きな学びになると思います。
——自社のビジネスに悩みを抱えている方は多いと思います。ゼミの期間や定員はどれくらいなのでしょうか?
杉山:期間は4ヶ月で定員は12名程度です。講師は私を含め4名いるのでかなり少人数での学習になります。40〜50名でやる学びより4〜5名でやる学びの方が、圧倒的に効率が高い。しかも受動的ではなく能動的に学べます。こういった環境でビジネスについて勉強できるチャンスってなかなかないと思いますよ。
——今回、杉山先生を含め4名の講師がいらっしゃるとのことですが、経験豊富なプロの方がこれだけいるのはかなり魅力的ですね。
杉山:そうですね。今回、大学教員の私が講師として参加しているので体系的な理論について勉強する時間も設けています。加えて、経験豊富な講師が3名もいるので参加者の課題をしっかり解決に導いてくれるはずです。3名ともそれぞれキャリアや持っているスキルは違うので多角的な視点で勉強できるのも魅力の一つだと思います。
——最後に、プログラムを終えた4ヶ月後の受講者の方々に求める姿を教えていただけますか?
杉山:おそらく経営に課題や悩みを抱えている方々が受講されると思います。そういった方々が自分のビジネスに自信を持った姿になっていたらうれしいです。そして、県内の他社をどんどん巻き込んでいくくらいのエネルギーと影響力を持った人材に育ってほしいと思っています。
取材・撮影・構成=田代くるみ(Qurumu)、執筆=杢元主将