• 講座レポート
  • 2023.11.29

マネジメントスキルや現場での対応力を身につける「中堅管理者研修」

宮崎県が実施する「ひなたMBA(みやざきビジネスアカデミー)」は、今後の宮崎をリードする人材を育てるための人材育成プログラムです。経営幹部向けの講座から若手社員が受講できる講座まで、プログラムは多岐にわたります。今回はその中の一つ、「中堅管理者研修」の模様をお届けします。

プログラム詳細はこちら(PDF)

現役で人事制度改革や組織風土改革の支援を行う講師が登壇

「中堅管理者研修」は経営幹部、管理者の方を対象としたプログラムで、チームの創造性を高めるマネジメント実践講座です。経営者や管理者向けの実践的な研修を通じ、中小企業を支える人材育成の支援を行う「中小企業大学校 人吉校」のサテライト・ゼミ(※)で、基本となるマネジメントスキルに加え、現場で起こるさまざまな問題への解決策や対応力を身に付けていくプログラムとなっています。毎回約6時間、3日間にかけて実施し、最終日には学びをどのように組織に活かしていくかを具体的に考えるアクションプランの作成も行います。

(※)独立行政法人中小企業基盤整備機構が全国各地の中小企業を支援する機関等と連携し、中小企業大学校で実施している研修を提供するもの。

中小・中堅企業の社外人事部として、人事制度改革や組織風土改革の支援を行っている株式会社B-GROOW代表取締役の空直美さんが講師として登壇する同プログラムには、今回25人が参加しています。

熱心に講師の話をメモする受講生の姿も

11月1日に開講した初回講座のテーマは大きく「中堅管理者に求められる役割を学ぶこと」「リーダーシップの開発」の2つ。前半は「マネジメントの基本(PDCAによる組織運営)」「組織の基本原則」「部下の指導、育成」の3つの項目について学んでいきました。

最初は各受講者による自己紹介を実施。初回ということもあり、受講者も緊張した面持ちでしたが、自己紹介の項目「最近あった嬉しいこと」で互いのパーソナルな部分が分かると次第に表情が柔らかくなっていく様子も。

自己紹介後は、5人ずつに分けられたグループで、言語化能力を確認するワークを行いました。グループワークを通して自身と同じような立場の受講者たちと繋がりを作り、意見や考えを共有し合えるのもこの講座の醍醐味です。その後の発表では、積極的に手を挙げる受講者の姿も。講師がスクリーンに投影した資料を解説する際には、多くの受講者が熱心にメモを取るなど、学びへの意欲の高さが伺えました。

ゲームを通して「リーダーシップの開発」を体感

後半は「リーダーシップの多様なあり方」「自身にあったリーダーシップのスタイル」「今後のアクションの整理」について学びを深めていきました。

講座中は、講師が場の雰囲気や受講者が持つ課題に応じて情報を追加で共有する場面や、思考の診断テストや講師が体験したエピソードトークなどを織り交ぜながら話すシーンも。

講座終盤には問題解決力や洞察力の向上などを目的に、制限された時間内に架空の立場となって案件処理を行うゲーム「インバスケット」を行いました。開講前の静かな雰囲気とは打って変わり発表者の意見に対して拍手が起こったり、笑いが起こったりする場面も多く見られました。

インバスケット後には「改めて自身が持つ能力に気づいた」といった意見も出るなど、今回のテーマの一つ「リーダーシップの開発」を体感した様子の受講者も。1日で座学から受講者同士のディスカッションまで行う、中身の濃い講座となったようです。

組織の中核となり企業の発展や成長に繋げる立場にある受講者の皆さん。どのように学びを活かし、宮崎の未来を担っていくのか、今後の活躍に期待です。

取材・撮影・構成・執筆=藤井美帆(Qurumu)

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