• 講師インタビュー
  • 2023.11.29

「『中堅管理者研修』で“ツール”を習得して現場での課題解決に活かして」

県や経済団体、金融機関などが実施する、今後の宮崎をリードする人材を育てるためのプログラム「ひなたMBA(みやざきビジネスアカデミー)」。管理者の方を対象とした「中堅管理者研修」は、チームの創造性を高めるマネジメント実践講座となっています。

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講師を務める株式会社B-GROOW 代表取締役の空直美さんは、一般企業勤務を経て人事コンサルティング業界での修行を経験し、2014年にB-GROOWを設立。現在は中小・中堅企業の社外人事部として、人事制度改革や組織風土改革の支援を行っています。今回は空さんに、講座内容や獲得できるスキルなどについて解説していただきました。

受講生の状況や雰囲気に応じて講座内容をカスタム

―まずは今回のプログラムの趣旨について教えてください。

空直美さん(以下、空さん):中堅管理者の方々って、基本的な部分は大体マスターしているんですよ。ただ、すでに習得しているものも定期的に振り返らないと忘れてしまいますし、基礎知識や現場での知見は多く持っていても、人材育成やマネジメントに関する知識は抜けている部分がある方もいます。そのため講座内では「マネジメントの再理解」「ロジカルシンキング」「コミュニケーション力」の3つを大きな柱に挙げています。

―そんな「中堅管理者研修」の一番の醍醐味は何だと思いますか?

空さん:先述の通り、中堅管理者層の方々はベースがしっかりしていて、理解力も行動力もあるのですが、新入社員研修用のテキストなどのいわゆる「ツール」がないために「どうやって動いたらいいのか分からない」といった人が多いんです。一から作るのってすごく大変じゃないですか。なので私の講座では、ツールをはじめとしたデータを提供して、受講後現場に持ち帰り、すぐ動けるようにしています。ツールは、その時その時の受講者の方々の雰囲気や状況をお聞きしながら、元々の講座内容に追加して紹介しているんです。

「学んで終わり」は意味がない、現場で実践してほしい

―初回を終えて感じた、受講生や講座の雰囲気についての率直な感想を教えてください。

空さん:みなさんかなり熱心にメモを取っていたのが印象的で、「何か吸収しよう」という思いがすごく伝わってきました。私自身いろいろな場所で講座を行っていますが、他の講座と比較してもグループワークの指示を出した後の輪を作るスピードが早かったですし、講師からしても非常に教えやすい雰囲気だったと感じます。

―確かにディスカッション中は、かなり議論が盛り上がっている様子のグループもありましたよね。

空さん:そうですね。私から答えられる回答は1つしかありませんが、受講生それぞれが現場で実践して培ってきた経験や考えを持っていると思います。講座内容に加えてディスカッションを通していろいろな受講生の話を聞き、考えを共有してほしいです。

―この講座を通してどのように学びを活かしてほしいと思いますか?

空さん:現場で常日頃困っていることの解決策を見出したり、方法論を習得したりしてもらえたらと思います。講座を聞くだけではなかなか身に付かないので、学びをもとに現在抱えている課題に対する改善プランを立て、実際に各企業や組織で発揮していただけたら嬉しいですね。

取材・撮影・構成・執筆=藤井美帆(Qurumu)

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